7月6日(木)に放送された『Kamakura FM おはよう鎌倉』に、鎌倉武士であり、i-link-u(アイリンクユー)発足人である高野朋也さんが出演!!!
今回はラジオで最も盛り上がったところを、たっぷりとご紹介いたします。
なんでいつも武士の格好をしてるの?
司会の方は高野さんの甲冑姿が気になるご様子。i-link-u(アイリンクユー)と甲冑姿はどう繋がるのか?
——高野さんは鎌倉市内を武士の格好をして歩いておられてるんですよね。
高野:はい。
——今の季節だと暑くないですか(笑)。
高野:いやあ、ほんとに……(笑)。実は僕、去年の夏もこの格好で海の家などでいろいろとイベントをやって、炎天下の中、一人で甲冑姿で、ちょっと変な感じでした(笑)。
——鎧って風通さないですよね(笑)。
高野:そうですよー(笑)。
——ところでi-link-u(アイリンクユー)とその甲冑を着ているということは、どういう繋がりがあるんですか?
高野:i-link-u(アイリンクユー)では、障がいの有無に関わらず、みんなが一緒にいて楽しい空間を提供していきたいと思っています。
見た目が違ったり、生い立ちが違ったりしていても、「違い続けられる世の中」というのはとてもすばらしいんじゃないかと思って、「KEEP Different」をモットーに、違うとはなんだろう、多様性とはなんだろう、ということを考えるために、じゃあ僕は武士の格好して街を歩いてみよう、と思って着始めました。
i-link-u(アイリンクユー)を立ち上げたきっかけは?
——高野さんはi-link-u(アイリンクユー)を五年前にNPOの団体として立ち上げられ、去年、株式会社に法人化をされました。
では五年前にi-link-u(アイリンクユー)を始めようと思われたきっかけはなんだったのでしょう?
高野:そのころの僕はボランティア活動をしていて、そのときに偶然、寝たきりの高校生に出会ったんです。その彼がすごくいろんなことに挑戦する子で。
パソコンを上手に使って動画を作ったり、小説を書いたりしていて、すごくかっこいいな、と思ったんです。
そのころ彼は「社会に出たい」と思っていたんですが、なかなか特別支援学校から転校するのは難しかったんです。それでも彼の「社会でみんなと同じように働きたい」という想いは強くて、僕も一緒になって7校ほど周って転校の手続きをお願いしたんですが断られて、8校目でようやく入ることができたんです。
そのときに僕は、いろんな人たちと繋がってなにかをやりたい、と思ったんです。
——まさにi-link-u(アイリンクユー)の名前の由来となった出来事だったんですね。
高野:そうですね。i(アイ)は「わたし」で、u(ユー)は「あなた」。このときu(ユー)は高校生の彼だったんですけど、その二人で繋がって(リンクして)なにかできることはないかと考えました。
そのとき今の福祉の枠の中ではなかなか難しいことが多くて、だったらもしなにかをやるのなら、僕たちはそういう枠に捉われずに一緒に活動していきたいと思ったのが、i-link-u(アイリンクユー)を始めた直接のきっかけでした。
ユニバーサル合コン(略してユニコン)を始めた経緯は?
——高野さんは鎌倉で、「ユニバーサル合コン」略して「ユニコン」という合コンを主催されました。
高野:おもしろい名前ですよね(笑)。
——ほんとにそうですね(笑)。この「ユニコン」なんですが、どのようにして開かれたのでしょうか?
高野:きっかけになったのは、当時ハタチ過ぎくらいの寝たきりの男の子が友だちにいまして、彼は友だちはいたんですけど、やっぱり「女の子に出会いたい!」という気持ちがありまして、でも寝たきりで、どうすればいいんだろう、と彼は悩んでいたんです。
だったらそういう場所を僕が作りたいな、と思ったんです。障がいの有無に関わらず、国籍が違っても、車椅子の人でも、いろんな人が誰でも分け隔てなくごちゃまぜに出会える場があってもいいんじゃいかと思って、「ユニコン」を開催しました。
——この「ユニコン」は今までどれくらい開催されたんですか?
高野:22回ほど開催しました。
——そんなに! すごいですね!
高野:はい。そのうち結婚が1組できまして、あとカップルが9組くらいできました。
——今までこの「ユニコン」に参加された方の人数はどれくらいなんですか?
高野:延べ人数で、500人くらいだと思います。ほんとうにたくさんの方が、いろんなところから集まってきてくれて。
鎌倉の街をみんなで散策したときも、鎌倉って起伏のある道が多いんですが、車椅子の方でもそのユニコンに参加したみんなで協力して押したり、持ち上げたりしながら、楽しく歩きました。逆に車椅子の方が他の参加者の方を助けたり、協力したりという場面もあって、ほんとうにみんなで一つになりながら楽しい時間を過ごしたと思います。
『多様性ゲストハウス 彩(いろどり)鎌倉』を開こうと思ったきっかけ
——現在i-link-u(アイリンクユー)では、鎌倉にゲストハウスを建設中ということなんですが、この『多様性ゲストハウス 彩(いろどり)鎌倉』についてお話をお聞かせください。
高野:最初にゲストハウスを開こうと思ったのは、去年の夏、一人愛知県から車椅子で鎌倉の花火大会を見に来てくれた女の子がいたんですけど、行きも帰りも電車などの公共機関がすごく混みますよね。車椅子だとなかなか移動も大変で、鎌倉に泊まろうにも、ユニバーサルルーム(車椅子での利用に配慮した部屋、バリアフリールーム)は市内だとすごく値が張るところばかりで。
そのとき大船にあるユニバーサルルームに彼女は泊まったんですけど、やっぱり鎌倉にせっかく遠くから来てくれたんだから、鎌倉で車椅子の方でも安く、快適にその日を最後まで過ごしてもらいたいな、と思ったんです。
——それで『多様性ゲストハウス 彩(いろどり)鎌倉』を建てようと思い立ったんですね。
高野:はい。それにいろんな方たちが泊まってくれると、そこで初めて会った人同士で会話が生まれるじゃないですか。旅人同士出会いがあったりして、おもしろいと思うんです。
障がいがあってもなくても誰でも分け隔てなく、いろんなことに挑戦できたり、出会いがあったり……。そういうことを僕は鎌倉に来ることで実現できたらいいなと思って、ゲストハウスを建てようと思いました。
まだまだラジオではいろんなことを語っていた高野さんですが、今回はこの辺で。
彼は今後、どのようなおもしろく楽しいことを企てるのでしょうか。
気になる方はぜひ、i-link-u(アイリンクユー)『多様性ゲストハウス 彩(いろどり)鎌倉』に。
i-link-u編集部:小林大晟
株式会社i-link-u(あいりんくゆー)
【多様性は、多視点(バラエティ)で多彩(カラフル)。もっと面白い社会へ】
KEEP Differentを合言葉に活動、共創する社会を目指しています。現在登録者500人、主にイベント、ワークショップ、スタディツアーなどへ参加してくれた方で障がい者手帳を持たれている、 見えない人、聞こえない人、車いすユーザーの方、杖歩行の方、精神、知的、発達障害の方など とともに自立し、観光案内事業所、ゲストハウス運営でインクルーシブに社会に貢献していきます。
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