忘れていた日本人の身体感覚を呼び覚ます
京都の町家で豆の専門店を商う 高柳さん(通称ムーさん)をお呼びして
ゲストハウス彩鎌倉にて、男の着物塾を開きました。
参加者は、台湾からのインターン生、目の見えない、また
Facebookのイベントページより、興味をもって参加してくれた方々でした。
越中ふんどし(伊勢神宮の)を3枚いただき、紐の結び方を学んだあとは
襦袢や長着を着ていく、そして袴を着ていく・・・
何度も何度も帯の締める決め方、格好よく決まるまで何度も締め直し。
参加者の中の見えない方は、何度も締めなおすことで
ご自分で着付けることをマスターされていました。
衣に触れながら、自分の身体の感覚を確かめながら
一つ一つを丁寧にこなしていくこと。
とても、素敵な時間が流れていくようでした。
むーさんは、以前海外のブランドの洋服を販売するお仕事もされていて、
その事業のストーリーも交えながら、和洋の違いについての講釈も
興味深かったです。
まさに、洋服は、自分の肩に合わせた寸法で服を選ぶことに慣れていることとは逆に、和服は、着物を自分の体型に合わせて調整していくという体験でした。
着物を着なくなった現代日本人。
日本の忘れていた身体感覚、腹・腰の文化がむーさんの口から
教えられていきます。
そして、着物を着て歩いてみる。歩幅や重心が違う歩き方を
している自分に気づく。
「なるほど~」「面白い」参加者の方からは
普段は感じることがなかった、
だけれども確かに日本に存在した文化を体験することができました。
普段で着物を着ることに挑戦する武士は、
居合道などにも挑戦するとのことで、
今後も励みにしていこうと意気込んでいました。
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