鎌倉旅~亡き父の面影探し
ゲストさんと、旅を通じて話をしていると、
その方の人生に深く入り込んで話すことも、とても多いです。
この方も、そう。80年前、今は亡きお父さんが鎌倉で生まれたというドイツの方です。
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お父さんの仕事の関係で来られたということで、ドイツ語も英語もスペイン訛りです。
見せてもらった80年前の写真の数々。
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鎌倉大仏の前には、
祖父とおじさんが写っている。
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鎌倉で生まれたという写真も。
彼女にとっては、初めてきた日本。
父を忍び、しかし、そこには複雑な気持ちがあったそうです。
ーー
そんな彼女が選んだ鎌倉ツアーは、巡礼の道
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名越の切通あたりから、曼荼羅堂、今は訪れる人も少ない、丘を超えて、報国寺、浄明寺あたりまで行き
苔むした石仏を巡る旅です。
人生はいろいろと情念が行き交うもので
彼女は生きていく方向を選び進んでいる。
数多くの人がこの古い巡礼の道を訪れたのであろう庚申塔は、道すがら数多とありました。
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たくさん、笑える瞬間があったり
神妙になったり、
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道すがら、人に出会ってお話ししたり、
風が吹き抜ける自然にかいた汗を
涼しく感じたり。
ーー
道中も色んなことを話しました。
亡き父の野心、経済的成功などを追い求めて
ドイツを離れてスペインに来たとか。
(彼女曰く)
癌の闘病の期間も決して
穏やかな最期ではなかった。
娘として、いろんなわだかまりや
解けなかったいろんな
人生の問題を残していった父。
父が残した晩年の小屋を遺産として
引き継いだそうですが
そこに暮らすことは、苦しい時間だったそう。
彼女はそれらを売って日本に来たことを教えてくれた。
ーーー
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途中昼食を食べた、子供たちが遊ぶ公園。
無邪気な子供たちの声も、新緑の木々の緑から零れる光とか
時の流れも人を癒すのかもしれませんね。
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